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2017/06/30

医療大麻とCBDオイルに関するQ&A

ここでは、皆様から寄せられた、医療大麻やCBDオイルに関するご質問に可能な限り回答させていただきます。
なお、法律は変更になる場合がございます。
以下は2015年時点で判明していた内容であり、将来的に絶対に保証されているとは言い切れないことをあらかじめご了承くださいませ。

Q1 大麻合法化運動は、日本でも合法なの?


はい、合法です。日本には言論の自由があります。


Q2 日本人がアメリカで医療大麻の処方を受けることや、オランダのコーヒーショップで大麻を嗜んだりすることは違法であると聞きましたが、本当なのでしょうか?


いいえ、日本の大麻取締法はそこまで厳しくはありません。ただし、処方された医療大麻や、発芽する大麻の種子を日本に持ち帰るのは違法です。


Q3 精神作用のないCBDオイルが日本で流行しているそうですが、違法性はないのでしょうか?

国内の正規代理店から購入する場合は、現時点では合法のようです。ただし、海外から個人輸入されると、関税法に抵触するおそれがあります。ご購入のCBDオイルが大麻の茎と種子由来かどうか、大麻樹脂に該当しないかどうか、製品に違法性がないことを日本の官公庁に証明できる販売者かどうかを十分に検討し、個人輸入のリスクを把握されたうえでのご購入をお願いいたします。

Q4 CBDオイルの個人輸入にはリスクがあるとのことですが、正規代理店と個人輸入の違いについて教えてください。


たとえ丁寧な日本語で説明があっても、相手は日本人をターゲットにビジネスを行う海外の業者かもしれません。警戒してください。Webページ等に記載の発送元の住所が日本であれば正規代理店、外国(USA/CANADA/CHINAなど)の場合は個人輸入扱いとなります。

大麻関連製品の輸入は原則、禁じられています。比較的規制の緩やかな個人輸入でも、税関にあなたの記録が残ることをご留意願います。
CBDオイルも日本国憲法で禁じられている大麻の一部です。有事のさいに、国内でサポートを行うと明記している正規代理店からのご購入が安全です。

参考)個人輸入とは
税関のサイトです。個人輸入に明確な定義はないとするも、法的案件含め、トラブルが発生した場合に自力で処理しなければならないと記されています。

Q5 では、ヘンプシードオイルにも使用上のリスクはあるのでしょうか?


このところ輸入食品店やスーパーなどで見かけるようになったヘンプシードオイル(麻の実油)。こちらは大麻の種子に含まれる油脂であり、CBD成分もTHC成分も含まれていませんので、合法的にお使いいただけます。心身に及ぼす作用についても、同価格帯の油脂と変わりありません。

ただし、大量に飲用した場合、アトピー性皮膚炎が悪化するとの報告がございます。

Q6 ブログを読みました。税関が家宅捜索に入ったり、輸入貨物の成分調査をする権限を持っているとは考えにくいのですが、いったいどういうことでしょうか?


2015年(平成27年)四月より改正関税法が施行され、税関職員が違法な貨物を発見次第、礼状を取って家宅捜索に入れるようになりました。CBDオイル密輸事件のほか、オキシコドン密輸事件などがその代表的な例だと考えられます。

成分検査は税関が外部機関に委託しています。
http://www.customs.go.jp/ccl/works/1.htm

Q7 2015年の春頃、輸入代行をお願いした者です。つい先日、横浜税関川崎外郵出張所から以下のような紙面が届きました。詳しいことを教えてください。


改正関税法の施行に伴い、税関に留め置かれていたカンナベスト社製品の件で、通達がきたものと思われます。破棄していただいて結構です。私は製造や発送に関わっておりませんので、お力になることはできません。この度はご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。

画像提供:X様

Q8 CBDオイルを日本で製造したらどうなるの?


当然ながら原材料となる大麻草が必要になりますので逮捕されます。CBD種として有名なトチギシロも大麻ですから、大麻取扱免許のない人が取り扱ってはなりません。


Q9 ブログでは、Hempdrix(ヘンプドリックス)が架空組織だと書かれていました。しかし、HempdrixさんはTwitterアカウントで、「弊社」と名乗っておられますし、たくさんの従業員を抱えている海外メーカーさんだとしか思えないのですが?


Hempdrix CBDという法人は、あいにく実在しません。米国メーカーとはいえ、日本人が経営している日本人向けの大企業なのであれば、コンプライアンスを遵守する日本人労働者を奴隷のように扱い、
無関係な他者に個人情報を横流しするような行為をする訳がないからです。
Hempdrix CBDに限らず、所在地や事業規模、本国での実績が明らかでない販売者に対しては、その存在を疑うことをお勧めいたします。
他にも、大麻に医療効果があるとしながらも医学的・科学的知識に乏しいことがうかがわれるケース、販売元が海外であるにも関わらず販売対象者が日本人のみとなっているケース(日本語表記、円建て販売、発送方法や到着日数が具体的でない、オークションサイトの横流し品など)には十分に警戒してください。特に後者の場合は販売元が日本の法律を熟知しておらず、法的トラブルに発展したさいに対処してもらえないリスクがあります。

参考)海外事業者とのインターネット通販におけるトラブルにご注意(消費者庁)

http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/160217adjustments_1.pdf


Q10 医療大麻合法国アメリカでは、がんや自殺で亡くなる人がいないと聞きましたが、本当なのでしょうか?


残念ながらそういった事実は確認できておりません。アメリカだけでなく、カナダ、オランダ、インドやジャマイカといった、大麻にある種の理解があると思われている国々でも同様です。

Q11 CBDオイルで大麻のような高揚感や多幸感を得ることはできますか?


できません。CBDオイルは本来、健康食品です。快楽を得るための商品は、健康食品としての用途を逸脱しています。ドラッグとしての大麻はいまだ世界的に禁じられていて、日本以外でも逮捕されてしまう可能性がございます。十分な知識のないまま、興味本位で手を出してはなりません。

Q12 みどりちゃんは大麻反対派だという噂を聞きました。事実でしょうか?


事実ではありません。私は日本における、医療用大麻の合法化に強く賛同しています。


Q13 将来日本でCBDオイルが医薬品として処方される可能性はありますか?

厚生労働省の見解によりますと、医療大麻やCBDオイルが日本で認可され、医薬品になった場合、他の医療用麻薬同様、医師が取り扱うことになるそうです。医師の許可なしに入手すると刑罰の対象となります。つまりCBDオイルの民間での取り扱いが絶たれるということです。
現行の大麻取締法にはない使用罪がつくおそれもございます。
外国では不眠症程度でも医療大麻ライセンスの取得(=大麻の処方)が可能といわれていますが、日本では自己申告での医療用麻薬の処方は認められておりません。処方対象者も限られます。欧米諸国と日本との違いを理解したうえで、各自行動に移していただきますようお願い申し上げます。

Q14 CBDオイルを使用すれば癌が治ると聞きます。捜索が入るなどといった嘘や脅しはやめてもらえませんか?


個人的な性格上、嘘や脅し、サービストークが苦手で、現実に起きたことを率直に述べることしかできない旨、心よりお詫びいたします。
数年間の取り組みではございましたが、癌(がん)をはじめ、CBDオイルの適用疾患とされた数々の症例に一切の実績は認められませんでした。そればかりか、健康のためにCBDオイルをご愛用されていた方が急逝されるという現実にさえ向き合うこととなりました。

これまでの経緯を踏まえ、身体やこころに苦しみをかかえられる愛すべき皆様を、法的リスクに晒すわけにはいかないという考えに至りました。
医療大麻は、まだ研究段階にある分野であり、画期的な面もあるいっぽうで、ネガティヴな面もまた未知数です。

最後に、CBDオイルに最後の希望を見出していただいたにも関わらず、かなわなかったすべての皆様、そしてご家族さまに対して、私の知識不足を深くお詫び申し上げますとともに、世界における大麻研究のますますの躍進を願い、ブログを閉じたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。

2017年 吉日
みどりちゃん