2014/02/13

90年代サブカルチャーと大麻

医療大麻と聞いて、驚く方もおられると思う。現状では大麻は違法なドラッグというのが一般的な認識であり、日本で大麻を使用すると逮捕され、人生が狂ってしまうのが現実だ。

私が大麻に着目したのは、90年代サブカルチャーの影響である。薬物には無知であった我々日本人に大麻を紹介し、絶大なるインパクトを与えたのは、青山正明氏(「危ない薬」1992年)、ねこぢる氏(「ぢるぢる旅行記」1998年)、そして大麻堂代表、麻枝光一氏(「マリファナ青春紀行」1997年)の御三方であったと思う。当時の若者が大麻に興味を抱き、海外で大麻を実体験して、大麻合法化に希望を見出したのは、彼らの仕事によるものだと私は考えている。もちろん異論はあるだろうし、私自身全てを熟読したわけではない。青山氏とねこぢる氏は故人である。彼らは医療大麻には言及してはいない。現在も第一線で活躍されている麻枝氏が医療大麻に注目されていることを鑑みると、彼らの死は無念としか言いようがない。おそらくハードドラッグが原因の死であり、医療大麻によって救われた可能性もあったからである。

意外かもしれないが、この御三方の中で、私が最も注目したのは青山氏であった。非常識としか言いようのない危ない本を次々と企画し、世間を驚かせた彼の生き様は衝撃的であった。彼の非常識な言動がご本人の首を絞める結果に繋がってしまったのであるが、実際の彼は至って謙虚で、タブーであった薬物に関する事実だけを淡々と世に紹介した。その功績は大きかったと考える。ねこぢる氏の死去はスポーツ新聞などでも大いに報道され(大衆が興味を持つような伏線はあったのだが)、死後に評価された形となった一方で、青山氏の自殺はマスコミにはほとんど取り上げられず、実に寂しい最期であったことに心を痛めている。

そのようないきさつがあって、90年代サブカルチャーを通ってきた世代は、大麻に関しては寛容だった。もし興味のある方は、是非彼らの著書を読んでいただきたいし、それらが今盛り上がりつつある日本の医療大麻開放運動のきっかけになったであろうこともご納得いただけるのではないかと思っている。